検査
1. 準備
1-1. 測定器
検査に使用する測定器は、各検査項目を十分精度良く測
定できる精度及び確度をもつものを使用してください。
測定器の入力インピーダンスは100
kΩ以上とします。
・SystemTwo
・テスター
・フィルター(12.7
kHz、–6dB/OCT)
・レベル計
1-2. 条件
◇特に指定しないときは以下の条件とします。
・WORDCLOCKはINT48kHzにします。
・+48VMASTERをONにします。
・測定CHのみONとします。
PAN
: センター
GAIN: MIN
FADER: NOMINAL(0dB)
PHONESLEVEL: MAX
・0dBu=0.775Vrms
・0dBFS=0デシベル・フルスケール
・発振器の出力インピーダンスは150Ωとします。
・
ノイズ測定は12.7kHz、–6dB/OCTのLPFで補正します。
(実効値ではなく平均値での測定とします。)
・歪み測定は80kHz、–18dB/OCTのLPFで補正します。
◇アナログ出力の検査時は以下の条件を追加、変更します。
・最大出力測定時、特に指定のない場合は内蔵オシ
レーターから0
dBを出力します。
・アナログ出力の負荷は、
OMNIOUT: 600Ω
PHONES: 8Ω
とします。
1-3. プログラムのアップデート
本体のプログラムが最新バージョンになっていない場合、
最新のプログラムにバージョンアップする必要があります。
※最新のプログラムは、YSISSホームページよりダウンロード
して、USB記憶装置に保存します。
(1) 本体のプログラムのバージョン確認方法
[SET UP]ボタ
ンを押すと、“MUSICSETUP”ページ画面
に現在のバージョンが表示されます。
(2) プログラムの書き込み方法
プログラムの書き込み方法は、「サービス検査プログラ
ム:F
irmwareのアップデート」の項を参照してください。
(143ページ)
1-4. 初期化
内蔵メモリーの初期化の方法は、「内蔵メモリーを初期化
する」の項を参照してください。(182ページ)
1-5. フェーダーのキャリブレーション
フェーダーのキャリブレーションの方法は、「キャリブ
レーション機能:フェーダーを調整する」の項を参照し
てください。(186ページ)
1-6. CPU シートの SRAM のバックアップ検査
電源をONにした時、LCDの画面に、“== INITIALIZE
MENU==”が表示されないことを確認します。
2. ANALOG IN / OUT 特性検査
2-1. LS9-16: OMNI OUT 1-8
LS9-32: OMNI OUT 1-16
条件 CH1のINPUT(XLR)から入力します。
LS9-16: CH1をOMNIOUT1-8にアサインします。
LS9-32: CH1をOMNIOUT1-16にアサインします。
①利得
(LS9-16: OMNI OUT 1-8 / LS9-32: OMNI OUT 1-16)
②歪率
(LS9-16: OMNI OUT 1-8 / LS9-32: OMNI OUT 1-16)
③残留ノイズ
(LS9-16: OMNI OUT 1-8 / LS9-32: OMNI OUT 1-16)
条件 STEREOをOFFにします。
④
LS9-16:
OMNI OUT 1-8間のレベル差
LS9-32: OMNI OUT 1-16間のレベル差
①で測定した利得差の範囲を以下の様になることを確
認します。
⑤隣接チャンネル間のクロストーク
(LS9-16: OMNI OUT 1-8 / LS9-32: OMNI OUT 1-16)
条件 1
つの奇数チャンネルのOMNIOUTのみをONにし
て出力させ、それ以外のOMNIOUTはOFFにして、
奇数チャンネルと左右に隣接する偶数チャンネル
のノイズレベルを測定します。
偶数チャンネルも同様であることを確認します。
入力周波数 入力レベル 規定出力レベル 許容範囲
1 kHz +10 dBu +4 dBu +4±2 dBu
入力周波数 出力レベル 許容範囲
1 kHz +22 dBu
0.01 %以下
許容範囲
–86 dBu 以下
入力周波数
出力レベル
(奇数チャンネル)
許容範囲
(偶数チャンネル)
1 kHz +23 dBu
–57 dBu 以下
許容範囲
1 dB 以内