機器の概要
項目 概要
Settings ボタンは測定の構成メニューを表示します。
Settings メニュー
では測定関連の設定が可能で、測定時間(周波数測定用)、バー
スト(パルス変調信号用)、アーミング(条件付き測定開始/停止)、トリガ・ホール
ドオフ(停止トリガ遅延)、統計(サンプル数など統計測定の設定)、タイム・ベース
のリファレンス(内部また
は外部)、その他(入力信号タイムアウト期間および自動
トリガの低周波設定など)が設定できます。
これらの機器のメニューおよび設定の詳細情報は、『FCA3000 シリーズおよび
MCA3000 シリーズ
・ユーザ・マニュアル』を参照してください。
Math/Limit ボタンは、演算およびリミット・テストの構成メニューを表示します。
演算メニューでは、測
定結果を数学的に後処理するために、定義済みの式や
ユーザ定義の定数を提供します。一般的な演算処理の使用目的としては、テスト
対象信号の一部のミキサやマルチプライヤを考慮した測定結果の変換などが挙
げられます。
リミット・メニューでは、数値リミットを設定し、リミット違反を報告する方法を選択し
ます。
User Opt ボ
タンは、ユーザ・オプションの構成メニューを表示します。
User Options メニューでは機器の設定が行えます。機器のセットアップの保存や
呼び出し(工場出荷時のデフォルトまたは不揮発メモリに最大 20 のユーザセット
アップを固有のラ
ベル付きで)、バス・インタフェースの選択(USB または GPIB)、
GPIB バスの構成(モード、アドレス)、機器のセルフテスト、条件付きパルス出力
信号のセットアップ(FCA3100 シリーズのみ)、および機器の構成情報(型式、シ
リアル番号、フ
ァームウェア、および構成)の設定が可能です。
User Options メニューでは、機器の校正もあわせて行えます。この内部校正プロ
セスを実行するには、パスワードの入力が必要になります。 内部校正プロセスを
実行する手順
の詳細については、『MCA3000 シリーズ・マイクロ波カウンタ/アナ
ライザ・テクニカル・リファレンス・マニュアル』を参照してください。
Hold/Run ボタンは、測定の実行を制御します。このボタンを押して、実行(常に測
定値を取得)モードおよびホールド(測定の一時停止)モードを切り替えます。
機器が測定
のホールド・モードになると、画面の右上の測定インジケータが MEAS
から HOLD に変わります。Hold/Run ボタンをもう一度押すと、通常の(連続)測定
モードに戻ります。
ホールド・
モードの状態で、Restart ボタンを押すと、単発の測定が行えます。シ
ングル測定の実施中、画面右上の測定インジケータは HOLD から SING に変わ
ります。
Restart ボタンは、測定値をゼロに戻して測定を再度行います。これは、特に測定
時間の長
い場合に、入力信号を変えた後で新しい測定を開始する場合に便利で
す。
単発の測定を行うには、Hold/Run を押して機器をホールド・モードにし(測定イン
ジケー
タが MEAS から HOLD に変化)、次に Restart ボタンを押します。測定イ
ンジケータが HOLD から SING に変わり、測定が行われ、インジケータが HOLD
に戻ります。
Res
tart は機器の他の設定には影響を及ぼしません。
8 FCA3000、FCA3100、および MCA3000 シリーズ・クイック・スタート・ユーザ・マニュアル