第3章 MIDIを使ったコントロール
3-5
第
3
章
コントロールチェンジデータ
コントロールチェンジデータ
コントロールチェンジデータは、次のように使います。
コントロールチェンジデータとは
シンセサイザーなどには、鍵盤以外にモジュレーションホイールやフットコントロー
ラー、フットスイッチなどさまざまなコントローラーが用意されています。これらの
演奏情報をやりとりするのがコントロールチェンジデータです。このコントロール
チェンジデータは、2つのデータで構成されます。ひとつは「コントロールナンバー」と
いう装置を示す0〜120の番号、もうひとつがその状態を示す0〜127の数値です。
例えば、モジュレーションホイールは通常コントロールナンバー=1です。このモジュ
レーションホイールを最大に回すと、「コントロールナンバー=1、数値=127」という
コントロールチェンジデータが送信されます。
本機のコントロールチェンジデータ
本機では、このコントロールチェンジデータを使って、ほぼすべての設定をリアルタ
イムにコントロールすることができます。しかし、本機の設定には500を超える項目数
があります。したがって、通常のコントロールナンバー0〜120だけでは足りないこと
になります。この問題を解消するために、本機では2つの方法(コントロールチェンジ
モード)が用意されています。(詳しくは次ページから説明します)
■CHANNEL(チャンネル)モード
設定項目を96個ずつ6つ(0〜5)の「バンク」に分け、それぞれ別のMIDIチャンネルでコ
ントロールチェンジデータをやりとりする方法です。
■REGISTER(レジスター)モード
設定項目を96個ずつ6つ(0〜5)の「バンク」に分け、コントロールナンバー=98のコント
ロールチェンジデータをバンク選択に使う方法です。
参 考
・機械式のスイッチ(PADスイッチなど)や、機械式のボリューム(GAINボリュームや
MONITORボリューム)は、MIDIでコントロールできません。
注 意
・コントロールチェンジを受信、送信する場合には、MIDIセットアップ(→P.4-
44)のコントロールチェンジのTxやRxがオンになっている必要があります。